一言で、チューニング&メンテナンスと言っても、板によってソール材質も違いますし、ライダーの求めるライディングスタイルも違いますから、それらに合わせた作業も様々なのですが、ここではその基本工程をお話しします。
1.
チューニングの基本となるソールのサンディング作業。
一般的には、ソールのフラット・チェックを行った後、その板に合わせ粗研磨を行います。この時、何が何でもフラット出し!といった訳ではなく、板の特性なども考慮して研磨していきます。このサンディング作業を行う必要性は、滑走時の安定度UPです。雪と接するソールの形状をスムーズに仕上げる事で、片足でのスケーティングから高速滑走まで、とても安定感の有る滑走感を得ることが出来ます。
2.ストラクチャーについて。
ソール研磨には、ストラクチャーと言われる加工方法が有りますが、これはソールに溝を掘ることで、水の捌けを良くし滑走性を高めると同時に、WAXの浸透性も高めると言われています。この作業は、10数年前まで金属ブラシ等を使って手作業で行っていましたが、近年は専用の機械を使って行うことが多いです。この溝の掘り方は目的や雪質によって変わりますし、やはり、何が何でもストラクチャー!って訳でもありません。
3.エッジの研磨について。
ソール研磨と共に、ベースエッジの粗研磨も行います。ベースエッジに関しては、粗研磨の後、ソールに対して約1〜2度程度、ビベルと言われる遊び角を設けます。それに合わせ、エッジ角が90〜88度に成る様にサイドエッジの調整を行います。この角度は、あくまでも基準でしかなく、使用する板やビンディングとのバランス、ライダーの足の大きさ、スタンス角等、勿論ライダーの好みも含め、仕上げには様々な要素が含まれます。
4.WAX作業について。
そして、ワックス作業となる訳ですが、ここで行うワックス作業は、あくまでもベース仕上げの為のものです。ベース仕上げは、パラフィンワックスをソールに染み込ませ、後に行う滑走ワックス作業の効果を高める為のものですが、それと同時に、スクレイピングやブラッシングを行う事でソールのコンディショニング・アップも得られます。
5.デトネィションとは。
この時、デトネィション等といわれるサーモバックを用いてよりWAXの浸透性を上げる手段を用いる場合もありますが、板によってその内部構造も違い、使われている材も違いますから、一律この温度で何分暖めたたらOK!という訳には行きません。失敗すると、折角の板を使えないモノにしてしまう事も有りますから、注意が必要ですね。
文章で説明するとこの様な作業工程になるのですが、各過程のそれぞれに知識と経験を必要とする為、 誰がやっても同じ効果を望める訳ではありません。チューニングやメンテナンスは、初心者からプロに至るまでどのレベルのスノーボーダーにも必ず必要なモノです。エムズでは、長年の競技活動やメーカー商品開発に携わってきた経験と実績を元に、各ライダーや使用目的に適したチューニングを施します。